12/18

8:20起床。やはり平常時は8時間はねたい。性欲は当然、もしかすると食欲よりも睡眠欲がまさっているのかもしれない。本当に何もなかったら16時間位眠れる自信がある。何も誇れることではない。脱・自堕落。

 

朝のボス電で、今読んでいる本(ジョブズ)が今までにないほど読むのが大変という話をしたところ、「ジョブズがその本を書かせたのは誰のため、なんのためかを考えるべし」と新たな課題を提示された。なるほど確かに、1の冒頭では「最初本を書くことに首を縦に振らなかった彼が、ある時を境に綿密に記録を残してくれと言った」という話から始まっていた。そうなるまでには彼自身余命が長くないと気づいていた(もともと早死すると思っていたらしい)ことも絡んでいるとは思うが、明確に届けたいターゲットがいるからこそそう思い立ったはず。目的もないのに心変わりするとは思えない。今はジョブズの思考を追いかけるだけで精一杯だが、全部読みきるまでに「誰のため、なんのため」を見出だせるよう意識して読み進めていく。

 

今日のジョブズは40%まで読み進める。読書のチャンスは三回、出勤前と昼休み、そして帰宅後の今で、今日は昼休み中に副社長と話す機会があったのでその分進みが遅い。気持ち的にも物足りないので、ブログの投稿後にもう少し読み進めようと思う。

今日の範囲はiPod誕生から普及まで。iPod登場時のインパクトは強く記憶に残っている。高校へ上って間もないころに見たあのCM。正直なところ、AppleマッキントッシュよりもiPodが思い浮かぶほどアレのインパクトは絶大だった。もとより小さなものを好む身としてはまずshuffleから入り、その後nanoに移った。ファッショナブルなスタイルと利便性、なによりiTunesの使い勝手が大変よく、PCはずっとウィンドウズながらもiPodを手放せなくなった。iTunesはひとつのアプリケーション内でサウンドミキサーがいじれて保存形式もワンクリックで変更できる点がとてもありがたかった(当時のメディアプレイヤーでこれをやろうとするとたいへん厄介だった)。

ここにきて展開が面白く感じるようになる。これまではジョブズが回りをやり込めて思い描くイメージをごり押ししていく(失敗成功問わず)のがパターン化していたが、iPodに関してはむしろジョブズがNOと言っても回りが「それでもこの方が良い」と説き伏せ、最後にジョブズが折れる(そして成功する)傾向が強くなった。ジョブズの回りに才覚あふれるクリエイターが集まってきたというのもあるが、彼が先取りしすぎていた感覚に若い世代が追いつき始めているのでは、と思った。生まれた時からテクノロジーに触れ、そこからクリエイティビティを見出す世代こそが、ジョブズの目指すものを読み取り膨らませていける希望なのではないか。書面の構成上そう見えるだけなのかもしれないが、少なくとも今までの流れにはなかった展開が繰り広げられていくので良い意味で先が読めなくて面白い。Apple創立時から変わらず、優れたアイディアを自分が考えたことにしてしまうちゃっかりしたところも健在。

少しだが読んでいる間にあれこれ思考を巡らせる余裕が出てきた。いい傾向であると思いたい。

 

2:00就寝予定。

 

・読書とは何か、なぜこの本がここにあるのか。本との向き合い方を根本から考えなおすいい機会になっている。

・副社長と話した際、日本人にはウォズのほうがウケが良いという話題になった。彼のおおらかさと職人性は日本人が共感しやすいものがあると思う。ジョブズは逆ではじめの頃は読むのもしんどかったが、だんだん理解度が増すに連れて好きになってきた。