12/8

8:40起床。寮に入ってから起床時間が遅くなったが、たぶん前のゲストハウスでちゃんと眠れなかっただけだと思う。肉厚なベッドに慣れずはじめは疲れた感じが取れなかったが、今ではすっかり快眠なので朝が楽になった。

中国語は単語カードの作成。明日までに一冊終わらせる。もともとが悪筆で、読める字で書こうとすると思っている以上に時間がかかってしまう。文字を書く作業にしばらく離れていたことも良くないんだろう。もっとサクサクと進めたい。

どうやら昨日から寮に新しい人が来ていたようで、朝挨拶した。そしてしばらく誰も来ないと思っていた自分は寮規則をガン無視した利用をしているため、慌てて道具まわりを見なおして片付けることに。掃除はマメにやっていたので助かった。一応寮長なので、模範にならねば・・・恐らく昨日から来た人のほうがしっかりしていると思うけれど。

読書。「言ってはいけない中国の真実」。ようやく読破。

感想については連日書いてある内容通りだが、第一次大戦前後の、清から中華民国になるあいだの歴史については学校の授業では随分端折られてしまっていたので、改めてきちんとした知識がつけられた。阿片戦争の言葉走っていても、その阿片がどういう経緯でどこから来たのかという事の顛末については授業ではさらっと流されてしまった印象だ。将来的に中国の方と対話するにあたり、このあたりの知識は正しく身に着けたい。

最近の中国といえば、異常な程のネット規制が思い浮かぶが、そこに対して国民が不満に思っていないのかはずっと気になっていた。しかしそこはさすが中国、人海戦術を用いて「規制したコンテンツの代用サービス」を早期に打ちたて、それを使いやすく整備して提供することでわざわざ外部のコンテンツを使う必要なく生活できるようにしているというのだ。最近良く名前を耳にする、アリババなんかも良い例なようで、通販サービスはもちろんアリペイという決済サービスが手数料がほぼかからない便利な決済方法として定着しているという。それでも規制されたサービスにこだわるのは、海外から来た人間か中国という国に不満を抱く者、という構図に自然となってしまうようにできている。そしてそうした規制が起こるたびに、国内のコンテンツが急成長するというのだから、国としては規制を増やすほど経済効果を産んでいくという状態らしい。にわかには信じがたいが、多すぎる国民を統率するにはこれほど簡単な手はないのだろう。人口が多い故の軋轢が無数にある国だが、多いからこそ取れる国策があるのだということも昨今の事情で読み解ける。

この数日で、なんとなく知った気になっていた中国の現状について、たくさんの裏付けを得ることができた。そして「どうしてそうなるか」までを考える材料を得られたことが大きい。日本人にとって何を考えているかわからない厄介な隣人として定着して久しいが、そこで思考停止せず「どうしてそうなるか」を常に考え、理解を深めていきたい。この手の書籍は何冊か読んだほうが良さそう。探してみる。

 

2:00就寝予定。

 

・一冊読むのに丸三日かけたのは久しぶり。わからないワードをその場で即調べられるキンドルの進化を発揮した。

・中国語の書きづらさがすごい。ことごとく日本での感じと若干異なるので、脳が拒否する。なんとか慣れねば。

・明日はお呼びとあらば即参上できるようスタンバイする。